ひたすらアウトプットブログ

この広い世界のどこかにいる誰かの役に立てればオッケー

スペースワールドについて、地元民が語る。思い出とか状況。

福岡県北九州市八幡東区にあるスペースワールド。僕はそこからチャリで5分くらいのところに以前長らく住んでいました。なのでスペースワールドやイオン、いのちのたび博物館などには、子供の頃よく遊びに行きました。スペースワールドでは学生の頃、授業の一環で入場して色々と体験をしたり、イオンでは開店をする前に地元の人達と一緒に環境保護活動として植林をしました。いのちのたび博物館に夏休みに友達と見学に行き、大迫力の恐竜の化石を見たことは、何年経ってもあの感動を覚えています。本当に少年時代の思い出がたくさん詰まった場所です。

そんな中、『スペースワールド閉園』というニュースをスマホで見た時は、本当にびっくりしました。『ドッキリじゃないの?』、『デマが流れている』、と最初は思いました。でもそのニュースを書いた記事が次から次へと出てきてこれは本当のことなんだなと実感しました。遠く離れたところからですが本当に悲しいです。思い出のたくさんある場所が無くなる瞬間は心が痛く、しばらく頭が真っ白になりました。ここでは成人式が数年前まで行われていたので、本当に多くの人たちにとって特別な場所でした。実家の窓から見える、鮮やかにライトアップされた観覧車を夜中見ながらベットで眠りについていた少年時代がとても懐かしいです。

スペースワールドを取り巻く環境があまり良い状況ではないことは時々、話を聞いていました。最近では魚を氷漬けにしたアイススケートリンクが生き物の命を軽視しているのではないのか、といったクレームが出てテレビ、SNSなどで広まり炎上してしまう問題がありました。また北九州市は現在少子高齢化が進み、子供が減って人口が年々減少しています。その影響もあってか入場者数はピーク時の1997年度年間216万人から2012年度は24%減と164万人に減少して集客に苦しんでいました。

北九州市の観光スポットとして門司港スペースワールドは修学旅行者が多く訪れる場所だけに閉園となると地域の活性化や観光業への影響は計り知れません。個人的には長崎県にあるハウステンボスのようにどん底からV字回復できないのかと願っています。スペースワールドには実寸大の『スペースシャトル』やジェットコースター『タイタンMAX』、『ザターン』などがあり、世界初宇宙をテーマにしたテーマパークで、歴史もあるこのスペースワールドが多くの人の記憶から無くならないでほしいです。

別れというものは突然やってくると言いますが、スペースワールドのここ数年の雰囲気、状況、人気などは一番地元の人々がよくわかっていたと思います。入場者数が少なくて厳しい時に、心の中で『潰れそう』、『時代の流れ』と思って何も行動できず、ただ遠くで見ていることしかできなかった自分が無力に感じます。そしていざ閉園と大問題になってからしか声を上げれない人が大半です。僕もその中の一人で、本当に情けないです。でもこうしてスペースワールドについての思いを書いたのはこの思い出を忘れたくない一心で書きました。また、多くの人とこの思いを共有して、例えスペースワールドが無くなっても、一人一人の心の中で昔楽しかった思い出が生き続けてもらえたらいいなと思いブログに載せました。ブログって情報を共有するだけではなく思い出を記録するのもアリかと。

最後に、地元に残してきた両親に定期的に会って、こんな情けない思いをしなくてすむように行動したいと勝手ながら思った出来事でした。

 

今日の一言、形あるモノいつか滅び、命あるモノその想いを受け継ぎ、生きている。